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ぎなた読み とは

ぎなた読み(ぎなたよみ)は、文章の区切りを間違えて読むこと。また、わざと文章の区切りを意図的に変えて読むことで、弁慶ぎなた式(べんけいぎなたしき)ともいう。

この言葉は、「弁慶が、なぎなたを持って」という一節を「弁慶がな、ぎなたを持って」と読み間違えた人がいたことに由来する。

いわゆる言葉遊びの一種で同様のことを意図的に行う文学上の手法として、掛詞がある。
20世紀後半までは、電文パズル電報、それ以後は「誤変換」として意図的に楽しまれている。

文学作品などでの利用例

例:超人キンタマンにて
金太舞次郎 (きんた・まいじろう) →きんたま・いじろう
金太真無代 (きんた・まないよ)  →きんたま・ないよ
金太真黒以造(きんた・まくろいぞう)→きんたま・くろいぞう
と読み替えのできるキャラクターがおり、この読み方はつボイノリオの『金太の大冒険』と同様のネタに基づくぎなた読みとなっている。

ぎなた読みをして意味が通る例

以下は音が同じ例で、『マジカル頭脳パワー!!』のクイズ「マジカルワード2つの意味」で問題として出題されたものもある。

  • あいたい:「会いたい」と「あ、痛い」
  • あきれる:「呆れる」と「あ、切れる」
  • あくのじゅうじか:「悪の十字架」と「開くの10時か」
  • あくまで:「悪魔で」と「飽くまで」と「開くまで」と「空くまで」と「明くまで」と「あ、熊手」
  • あくまの~:「悪魔の~」と「あ、熊の~」
  • あさかゆい:「朝、痒い」と「浅香唯」と「麻、痒い」
  • あったかい:「暖かい」と「あっ、高い」と「あっ、他界」と「有ったかい?」と「あった、貝」
  • あぶないからはいってはいけません:「危ないから入ってはいけません」と「『危ないから』は言ってはいけません」
  • ありがたかった:「有難かった」と「蟻が集った」
  • いまいめろ:「今井メロ」と「い、マイメロ
  • うまかった:「旨かった」と「馬駆った」
  • うんこくさいくうこう:「うん、国際空港」と「ウンコ臭い空港」
  • うんちくおう:「うんちく(蘊蓄)王」と「ウンチ食おう」
  • おかまでかける:「オカマ、出かける」と「丘まで駆ける」
  • おかんむり:「お冠」と「お母ん、無理」
  • おきもの:「お着物」と「置物」
  • おしょくじけん:「お食事券」と「汚職事件」
  • おのし:「お熨斗」と「小野氏」
  • おまーんこくさいくうこう:「オマーン国際空港(実在しない←青梅、阿蘇のバリエーションもある(~国際マラソン)。)」と「おまんこ臭い空港」
  • おれにくいや:「折れにくい矢」と「俺、肉イヤ」と「俺、憎いや」
  • ○○がちょうのように~:「○○が、のように~」と「○○、ガチョウのように~」
  • かにくわれる:「に食われる」と「蟹、食われる」と「果肉、割れる」
  • かねおくれたのむ:「金をくれ頼む」と「金送れた(遅れた)、飲む」
  • かみきった:「髪切った」と「紙切った」と「噛み切った」と「蚊、見切った」
  • かんがえられる:「考えられる」と「缶が得られる」
  • かんごしちょうになる:「看護師長になる」と「完吾、市長になる」
  • かんどうする:「缶、どうする?」と「感動する」と「勘当する」と「菅、どうする?」
  • きたもん:「北門」と「来たもん」
  • きみかわいいねえちゃんと~:「きみカワイイねえ、ちゃんと~」と「きみ、カワイイ姉ちゃんと~」
  • : 後述の「ねえちゃんと~」のバリエーション。
  • きょうふのみそしる:「今日、味噌汁」と「恐怖の味噌汁」
  • くさかった:「草刈った」と「臭かった」と「草買った」
  • ここではきものをぬいでください:「ここで履物を脱いでください」と「ここでは着物を脱いでください」
  • : 一休さんのとんち話として知られるが、もちろん真偽のほどは不明である。
  • ここのかにはいける:「ここの蟹はイケる」と「九日には行ける」
  • ごまかす:「誤魔化す」と「胡麻貸す」と「、負かす」
  • こらしめろ:「こら、閉めろ」と「懲らしめろ」
  • こんどうむかって:「近藤、向かって」と「コンドーム買って」(※この類はつボイノリオ「怪傑黒頭巾」でひんぱんに使っている)
  • さぎようぎ:「詐欺容疑」と「作業着」
  • しようがない:「仕様が無い」と「生姜無い」
  • しょうがくせー:「小学生」と「生姜臭(くせ)ー」
  • しょうじょうばえ:「少女奪え」と「ショウジョウバエ
  • しんだいしゃ:「寝台車」と「死んだ医者」
  • だいぶつかった:「だいぶ使った」と「大仏買った」と「台ぶつかった」と「大分漬かった」
  • たたかいのひぶたをきる:「戦いの火蓋を切る」と「戦いの日、ブタを切る」
  • でたらめ:「出鱈目」と「出たら、め!」
  • にくいや:「肉イヤ」と「憎い矢」
  • にくかった:「憎かった」と「肉買った」
  • ねえちゃんと~:「ねえ、ちゃんと~」と「姉ちゃんと~」
  • : ねえ、ちゃんとしようよっ!:「ねえ、ちゃんとしようよっ!」と「姉ちゃんとしようよっ!」
  • :: きゃんでぃそふとアダルトゲーム姉、ちゃんとしようよっ!」の語源でもある。
  • のぼりがめじるし:「幟(のぼり)が目印」と「登り亀(ガメ)印」
  • のろいのはかば:「呪いの墓場」と「ノロいのは、カバ
  • はげます:「励ます」と「ハゲ(禿)増す」
  • はらいたくない:「腹、痛くない」と「払いたくない」
  • はらたつのり:「原辰徳」と「腹立つ糊」
  • ぱんつくっている:「パン作っている」と「パンツ喰っている」
    • 変形でぱんつかんでいる:「パン掴んでいる」と「パンツ咬んでいる」
  • ふけいざい:「不敬罪」と「不経済」
  • ふたつくった:「蓋、作った」と「二つ喰った」
  • まあやだ:「まあ、嫌だ」と「真綾だ」
  • まどんなに~:「マドンナに~」と「ま、どんなに~」
  • ○○もくよう:「○○、木曜」と「○○も供養」
  • もまれながら:「乳癌は、男性に揉まれながら見つかる」と「乳癌は、男性にも稀ながら見つかる」
  • やくざいし:「薬剤師」と「ヤクザ医師」
  • ゆでたまご:「ゆで卵」と「ゆでた孫」
  • りかちゃんと~''':「りか、ちゃんと~」と「リカちゃんと~」

特に以下の例では、意味が反対になってしまう。

  • きょうはあめがふるてんきじゃない:「今日は、雨が降る天気じゃない」と「今日は雨が降る、天気じゃない」
  • けいざいはきゅうこうか:「経済は、急降下」と「経済波及効果」

以下は、文章・歌詞の一節を実際にはない言葉と誤解した例。

  • あかいわのりこ:「赤い環のリコ」と「赤岩紀子」 - 前者はゲーム『ファンタシースターオンライン』のストーリー上で重要な役割を担う人物だが、これをゲーム中のチャット機能で入力すると後者が変換の第一候補となってしまうため、しばしば「赤岩紀子とは誰か」という質問が投げかけられていた。赤岩紀子という実在の人物をモデルにしたとの説もあり。
  • あさのけいこ:「朝の稽古」と「あさのけいこ」 - 対戦型格闘ゲームストリートファイターII』の登場人物エドモンド本田の勝利時台詞「あさのけいこよりらくしょうでごわす」より。力士が行う稽古のことだが、台詞がひらがな書きだったため、「あさのけいこ」という名前の女性だと思い込んだという話が流布している。なお、後のシリーズでは漢字かな混じりに書き換えられている。
  • あんな:「安奈」と「あんな(あのような)」 - 前者は甲斐バンドの『安奈』の一節。
  • おかしくって:「可笑しくって」と「お菓子食って」 - 前者はキャンディーズの『微笑がえし』の一節。
  • おもいこんだら:「思い込んだら」と「重いコンダラ」 - 前者は『巨人の星』の主題歌の一節。星飛雄馬がタイトルバックにおいて「グランドローラー」を引っ張るシーンで流れるとされた都市伝説に由来し、「コンダラ = グランドローラー」という器具であると思いこんだという話が流布している。またそのパロディとして、ゲーム『ときめきメモリアル2』の中で、元野球少年の番長が使う奥義の名称として「重いコンダラ」が使用されている。
  • こいしくって:「恋しくって」と「小石食って」 - 前者はBEGINの『恋しくて』、大塚愛の『大好きだよ。』、吉幾三雪國の一節。
  • せつなさみだれうち:ゲーム『女神異聞録ペルソナ』の技で、漢字で書くと「刹那五月雨撃ち」となるが、平仮名表記であったために「切なさ乱れ撃ち」と誤解されたという話が流布している。
  • たまのりしこみたいね:「玉乗り仕込みたいね」と「タマノリシコみたいね」 - 前者は『ドラゴンボールZ』の主題歌『CHA‐LA HEAD‐CHA‐LA』の一節。歌詞の前後の脈絡からは「玉乗り」という言葉が出てくるとは想像もつかないため、「タマノリシコみたい」という歌詞と誤解し、「タマノリシコ」とは何だろうと悩んだという話が流布している。
  • まわるよじだいはまわる:「まわるよ、時代はまわる」と「まわる、四時代はまわる」 - 中島みゆきの歌『時代』の一節。彼女の歌い方として「まわるー/よじだいーはまわるー」と本来の文章の意味とは異なる部分に切れ目があるため、「午前四時代にアルコールを摂取するとかなり酔いが回る」という意味と誤解されたという話が流布している。
  • みみどしま:「耳年増」と「みみど島」 - おニャン子クラブの歌『セーラー服を脱がさないで』の歌詞の中に出てくる言葉。「耳年増」(聞きかじりの性的な知識が豊富な女性のこと)という言葉を知らない年齢層の人たちの中には、「みみど島」という名前の島があると思っていたという話が流布している。

以下は、音は異なるが、文字の区切りによってぎなた読みが起きる例。

  • 航空相撲殺される」:「航空相、撲殺される」と「航空相撲、殺される」 - 前者は2002年にアフガニスタンで起きた事件だが、2ちゃんねる内で後者のような誤読が続出したため、ネタとして定着したもの。
  • この先生きのこる」:「この先、生きのこる」と「この先生、きのこる」。上のと同様に2ちゃんねる内でネタとして定着している。
  • 暴カニ男」:「暴力二男(次男)」と「暴 カニ男」。ぎなた読みとしては特殊だが「ちから(力)」と「か(カ)」の判別が困難なことから。

英語のぎなた読み

マザー・グース(ナーサリーライム)の一つに『英語版ぎなた読み』と言えるものがある。しかしこれは「道行き」「縁語」技巧に近い。

とチンプンカンプンな内容だが、『火事で燃えていた』が次行の『家』を修飾し、『地主にお辞儀していた』で次行の『牧師』を修飾し……と、修飾する対象を一行ずらすだけで当たり前の光景を羅列した物に変貌する。

この文は末尾の『they all were true.』まで一切のピリオドカンマ、そしてパンクチュエイションが無いためこのような読ませ方をさせることができる。

この手法は、既に17世紀には確立されていたらしい。

しかし17世紀以前でも、hot dog が温度の高い犬でなかったり、"Don't stop" が全く正反対に解釈できる("Don't! Stop!"と"Don't stop!")など特に文学作品でなくとも遭遇する。Right side が右側なのか、正しい方なのかがわからないようでは、会話が続かない。"This is a hot soup." は全く句読点の位置を変えること無く「これは、熱いスープだ」「これは、香辛料の利いたスープだ」「これは、今話題のスープだ」の3通りの意味をなす。

関連項目

ぎなた読みのリンク元


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